LOG IN

続・多賀山日記「全部やるよ」

by 清水哲男

ぼくがなぜ物書きなんかをやっているかといえば、人間関係に弱いからなんだ。

そういえば昔は大きな仕事をして、大きなお金を動かして、なんだかんだとやったこともあるけれど、結局は「利益」という消えてなくなっていくものは残るけど、もっと大切なものをずいぶんなくしたような気がする。

「利益の得られない仕事はしない」という人はたくさんいるけれど、それってどうなのかな。すべてに利益を追求し過ぎたら、こんなしんどい世に中はないし、人間関係もギスギスするし、友達もいなくなっちゃう。「1円でもいいから利益が出ないとだめだ」って人は、ほんとに1円で満足するのかね、詭弁だね。

そういうことから生まれでる殺伐とした人間関係に弱いんだよ。

「そんなにほしけりゃあ、全部やるよ」

そういっておさらばだね。ぼくはコツコツとものを書き続けるよ。それで十分。儲かる儲からないは自分のせい。人のせいじゃない。そんなこともわからない大人が多いんだね。

新しい本「揺れて歩く」が無事に上梓されて、改めてそんなことを思っている。

でも正直にいうと、この本はバカスカ売れてほしいな。

OTHER SNAPS